目次
序
第一章謝春木と「彼女は何処へ?」――東京への憧憬とその破滅
第一節創作まで
第二節主人公の東京への道程――理想と現実との乖離
第三節謝春木の創作意図
第四節謝春木の帰郷――「実際行動」へ
第二章1920年代台湾における中国白話文運動の展開―祖国を目指して―はじめに
第一節「言文一致体」の主張――陳炘「文学與職務」
第二節「白文」の多義性――陳端明「日用文鼓吹論」
第三節中国白話文の提唱――黄呈聡と黄朝琴
第四節中国白話文の実践――中文雑誌『台湾民報』
第三章1920年代台湾新文学「初期小説」?考――社会運動の視点から
第一節「初期小説」概況
第二節作家か、社会運動家か――台湾新文学「初期小説」の作者たち
第三節植民地青年の白話文習得ルート
第四節「初期小説」における台湾社会の諸相
第四章張我軍の祖国体験と台湾新文学――「新旧文学論争」まで
第一節厦門における張我軍
第二節北京への旅――近代との出会い
第三節張我軍の「新旧文学論争」--思想改造の基盤として